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吾妻連峰の湧き水と技の融合
山形県米沢市。130年の歴史を持つ浜田は、吾妻連峰から湧き出る豊富な伏流水と、選び抜かれた米、そして杜氏・蔵人の卓越した技と情熱でこれまで銘酒を醸し出してきた老舗である。
同社の核といえる酒であり商標ともなっている「沖政宗」は、500年にわたり出羽の国・藤泉村沖に名字帯刀を許されて居を構えていた濱田家代々の土地にちなんだもので、根強い人気を誇る銘酒として地元はもちろんのこと全国でもしられている。辛口でありながら旨味とコクのある独特の味わいの沖政宗は、つねにファンを裏切らない酒である。
厳しい気候が生んだ銘酒と新しい挑戦
米は大粒で心白が大きい山形県産酒造好適米を使用。近年では県が推奨する出羽燦々なども用いている。
盆地特有の夏の暑さが豊かな米を育て、冬の厳しい寒さはじっくりと酒を熟成させるという。こうした厳しい自然があってこそ、沖政宗らしいキリリとした味わいの酒が仕上がるのである。
近年ではワイナリーとしての顔ももつ浜田 。この内陸性気候と砂地という自然環境はぶどうの栽培にも最適であるとし、フランスをはじめヨーロッパから持ち込んだカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、ピノ・ブランなどを使用したワイン作りにも力を注いでいる。これからの取り組み・挑戦もじつに楽しみだ。